自動車の寿命はどのくらい?判断基準や寿命を縮めるNG行動も解説!
多くの人が自分の車を、できるだけ長く乗りたいと思っているのではないでしょうか?長く乗れば乗るほど、愛着も湧いてくるはずです。しかし自動車には寿命があり、寿命が来るまでにはさまざまな兆候を示して所有者へ知らせます。今回は自動車の寿命の判断基準について、寿命を縮めるNG行動と一緒に解説します。
自動車の寿命はどう判断する?
昔は車の寿命について、「使用年数10年」を一つの目安として判断していました。しかし最近の車は性能が昔と比べて大きくアップしており、上記のような目安はあまり当てにならないともいわれています。
また道路事情の改善も、車の寿命を延ばすこととなった大きな理由の一つです。車の寿命は以下の項目に沿って判断するとよいでしょう。
■ バッテリーの状態が悪くなった
まずはバッテリーの状態が悪くなったときです。一般的に車のバッテリーは、2年~3年ごとに交換しなければいけません。
しかし新しいバッテリーに交換したばかりにも関わらず、「バッテリー液がどんどん減っていく」「エンジンがなかなかスタートしにくくなった」「ヘッドライトが今までよりも、明らかに暗くなった」などの様子が見られる場合、車の寿命が来ているのかもしれません。
■ エンジンに不具合が生じるようになった
エンジンは車が持つ数多くのパーツの中でも、最も重要なものの一つ。そのためエンジンにさまざまな不具合が生じるようになった場合、車の寿命と考えてよいでしょう。「エンジンから変な音が聞こえる」「白い煙が出るようになった」「エンジンオイルが明らかに減りやすくなった」などです。
■ 走行距離が10万kmに達したとき
最後は走行距離が10万kmに達したときです。理由はガソリンの燃焼を促してくれる、タイミングベルトにあります。タイミングベルトが損傷すると、エンジンストップやエンジン内部の故障につながりかねません。一般的に10万kmの走行で交換が必要といわれているため、同時に車の寿命ともいえるでしょう。
自動車の寿命を延ばすためには?
普段はとくに寿命のことを考えず、車に乗っている人も多いかもしれません。しかし日頃からいくつかのことに気を付けることで、自動車の寿命を延ばせるようになります。
■ 海沿いに住んでいる場合は小まめに洗車をする
海沿いに住んでいる場合は、小まめに洗車をしてください。海に含まれる塩が風に乗って車に付着し、サビや腐食といった状態を促してしまいます。
また雪がたくさん降る地域も要注意。雪を溶かすための融雪剤がまかれた道路を走行すると、サビの原因につながるためです。多少面倒だったとしても定期的に洗車をし、塩や融雪剤を取り除きましょう。
■ 法定点検を受けるようにする
2つ目は法定点検を必ず受けるようにすることです。12か月の法定点検には罰則が設けられていないため、実際には行わない人が多いかもしれません。しかし定期的な点検によって車の不調がすぐに見つかり、手遅れになる前に適切な処置を施せるようになります。
■ 交換するべき部品を惜しまない
定期点検で交換した方がよいと判断された部品があったり、メーカーが推奨する交換期間に近づいたりした際に、部品交換を惜しまないことも大切です。「まだ使える」からといって交換を惜しんでしまうと、車の寿命が短くなってしまうでしょう。
自動車の寿命を縮めるNG行動
続いては自動車の寿命を縮めてしまう、NG行動を紹介します。
■ 急発進や急ブレーキをする
急が付く各種の運転は、車本体に大きなダメージを与えます。ダメージがどんどん重なっていくことで、車の寿命も縮まってしまうでしょう。急発進や急ブレーキ、急加速、急ハンドルを避けることが大切です。
■ タイヤ止めにタイヤを当てた状態を保つ
お店の駐車場に車を止める際、タイヤ止めにタイヤを当てた状態を保つのもNGです。サスペンションに大きな負担がかかってしまい、寿命を縮める要因となります。タイヤ止めから少し離すようにしましょう。
寿命を感じたら新しい自動車の購入を検討しよう!
もし車の寿命を感じた場合、できるだけ早く新しい自動車の購入を検討しましょう。良質な販売店を選ぶポイントは、顧客のニーズに合った車を提案してくれるかどうか。お店側の都合ではなく、顧客の考えやライフスタイル、家族構成、主な用途などに耳を傾けた上で、それぞれに合った一台を提案してくれるところがおすすめです。
また車本体以外で、車に関するさまざまな質問にも丁寧に答えてくれるかどうかも重要なポイント。保険のことや税金のことなど、購入者にとっては大切なことにも一つひとつ親身になって相談に乗ってくれるところを選びましょう。
車の寿命を判断するポイントはいくつかあります。バッテリーやエンジンの状態が悪くなったり、走行距離が10万kmを超えたりしたら、車の買い替えを検討する時期といえるでしょう。普段の行動の中で寿命を延ばせることもたくさんあるので、大切な車をできるだけ長く乗れるように配慮してください。